来凡
らいぼん
名詞
標準
文例 · 用例
最後にもう一つ「猿蓑」で芭蕉|去来凡兆の三重奏を取ってみる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
古来凡庸の人と評し来りしは必ず誤なるべく、北条氏を憚りて韜晦せし人か、さらずば大器晩成の人なりしかと覚え候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
農村には、一九二一年新経済政策以来凡そ百万の富農が出来た。
— 宮本百合子 『ソヴェト文壇の現状』 青空文庫
それは元来凡ゆる意味で内部的である個人の意識を何かの意味で社会にまで外部化そうとしながら、却って、自分自身は元の内部的な見地に立つことを固執する。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
だから、古来凡ゆる哲学は観念論であるか唯物論かである、という言葉は、決して乱暴な分類に基いた放言なのではない。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
文学的価値と政治的価値、この数年来凡そ喧騒を極め、凡そ無意味な問題は、遂に文学と政治との弁証法的統一という処に落ち着いたらしい。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
さうして爾来凡そ三年間の努力――寧ろ投句家諸君の努力――によつて、投句家、投句数の激増といふやうな量の上の進歩に併せて立派な句を見出し得るといふ質の上に進歩の著しいのを喜悦せねばならぬのである。
— 高浜虚子 『進むべき俳句の道』 青空文庫
爾来凡ての点に於て早大と鼎立し来つた慶応選手は、内心甚だ平かでない。
— 吉岡信敬 『野球界奇怪事 早慶紛爭囘顧録』 青空文庫