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角閃

かくせん
名詞
1
標準
文例 · 用例
学士は咽喉をこくっと鳴らし中に入って行きながら三角の石かけを一つ拾ひ「ふん、こゝも角閃花崗岩」とつぶやきながらつくづくとあたりを見れば石切場、石切りたちも帰ったらしく小さな笹の小屋が一つ淋しく隅にあるだけだ。
宮沢賢治 楢ノ木大学士の野宿 青空文庫
学士は咽喉をこくっと鳴らし中に入って行きながら三角の石かけを一つ拾い「ふん、ここも角閃花崗岩」とつぶやきながらつくづくとあたりを見れば石切場、石切りたちも帰ったらしく小さな笹の小屋が一つ淋しく隅にあるだけだ。
宮沢賢治 楢ノ木大学士の野宿 青空文庫
また一方隕石中には、地上の火成岩中に頻出する鉱物、すなわち、石英、正長石、酸性斜長石、雲母、角閃石、白榴石、霞石を含んでいない。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
――先ず、多量の玻璃質に包まれて、アルカリ長石、雲母角閃石、輝石等々の微片、それから極めて少量の石英と、橄欖岩に準長石――」「何ですって。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
石楠花の咲いていたその背後の絶壁は、高さ九十尺幅百二十尺の屏風を立てたような角閃安山岩から成立つ。
菊池幽芳 雲仙岳 青空文庫
雲仙一帯を構成する火山岩はすべてこの安山岩で、長石、角閃石、黒雲母等それに雑る斑晶の多少の差を認めるに過ぎない。
菊池幽芳 雲仙岳 青空文庫
この熔岩流の中へ来て見ると熔岩の集団はいよいよ生々しいどころではなく、同じ安山岩であっても、角閃石に多くの黒雲母を雑えた、また構成の比較的|脆弱なもので、殊に凝灰岩をもまじえているので、風化浸蝕作用は案外早く行われ、岩石という岩石は悉く蘚苔をつけていないものはないのである。
菊池幽芳 雲仙岳 青空文庫
いつ砕けたとも知れない角閃花崗岩の大塊が無造作に重り合って、真黒に苔がへばり付いている。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫