六字の名号
ろくじのみょうごう
表現名詞
標準
the six written characters of Buddha's name (used in prayer)
文例 · 用例
ただ忘れてならぬのは六字の名号じゃぞよ』(おくみ、起上って合掌)おくみ『お慈悲は身に染みて身体が浮くようでございます。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
銅貨のトリックは外国の探偵小説からヒントを得たのであるかもしれぬが、点字と六字の名号とを結び付けた手腕は敬服の外はない。
— 小酒井不木 『「二銭銅貨」を読む』 青空文庫
一念称名声 功徳万世伝 青黛山寺鐘 迎得真如月 なほ六美女は当時十八歳なりしが、かねてより六字の名号を紙に写すこと三万葉に及びしを、当来の参集に頒ちしに、三日に足らずして悉くせりといふ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
後から六字ずつを短冊形に剪って棺の中へ散らしにして入れるんですから」 皆な畏こまって六字の名号を認ためた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
其中の雲雀氏は、代々の通称が五郎左衛門で、其苗字の外に、六字の名号を布に書いたのを頂戴して、永く持ち伝へ、家に法事のある毎に、人に拝ませてゐたが、此御名号には唯「無阿弥陀仏」の五字だけしか無かつた。
— 折口信夫 『三郷巷談』 青空文庫
其節、雲雀の先祖には、六字の名号(「三郷巷談」参照)、折口の先祖には、護り袋を下されたといふ。
— 折口信夫 『折口といふ名字』 青空文庫
しかれども、その糸の出ずるは、必ずしも六字の名号に限るにあらず、仏像に対するも、神像に対するも、画像に対するも、同様の次第にて、これに対して合掌礼拝すれば、必ず細糸の指端に出ずるを見るなり。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
浄土門でいう六字の名号も、偏えに「即」を凡夫に握らせたいためである。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
作例 · 標準
浄土真宗の門徒は、一心に六字の名号「南無阿弥陀仏」を称える。
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祖母は仏壇の前で、毎日必ず六字の名号を唱えることを日課にしていた。
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掛け軸には、力強い筆遣いで書かれた六字の名号がしたためられていた。
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