強飯
こわめし異読 こわいい
名詞
標準
glutinous rice with red beans (eaten on celebratory occasions)
文例 · 用例
なんだか気になるので、五月の末に無沙汰の詫びながら手紙を出すと、すぐその返事が来て、来月は氷川様のお祭りで強飯でも炊くから遊びに来てくれとのことであった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
だがまあ、大したことはありますまいよ」 約束の通りに強飯やお煮染めの御馳走が出た。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
踊り家台の見物よりも、強飯の御馳走よりも、わたしに取ってはそれが何よりも嬉しいので、すぐにその尾について又いつもの話をしてくれと甘えるように強請むと、また手柄話ですかと老人はにやにや笑っていたが、とうとう私に口説き落されて、やがてこんなことを云い出した。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
……が、さて談話というて、差当り――お茶代になるのじゃからって、長崎から強飯でもあるまいな。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
出席者は泉鏡花、喜多村|緑郎、鈴木|鼓村、市川猿之助、松崎天民などで、蓮の葉に白い強飯を乗せて出し、灯明は電灯を消して盆燈籠を点け、一方に高座を設けて、譚をする者は皆その高座にあがった。
— 田中貢太郎 『怪談会の怪異』 青空文庫
饅頭、煎餅、豆平糖、おはぎ、生菓子、黒砂糖飴、白紙に包んだおすし、強飯なぞを中位の風呂敷一パイぐらい。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
路の左右と真中へ、草の中に、三本の竹、荒縄を結渡したのが、目の前を遮った、――麓のものの、何かの禁厭かとも思ったが、紅紙をさした箸も無ければ、強飯を備えた盆も見えぬ。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
」 と吸いつけ、「お待ちなさい、お米が身の上は可哀相と極って、長崎から強飯が長い話と極った処で、これがおもしろいと形のついた話といってはありますまい。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
作例 · 標準
お祝いの日には、母が蒸したての強飯を用意してくれた。
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祖母の作る強飯は、小豆の香りが良くて程よい塩加減だった。
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重箱に詰められた艶やかな強飯を見ると、めでたい気分になる。
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