小芋
こいも
名詞
標準
文例 · 用例
奧に孔ありて小き間につゞきたるが、そのさま芋塊に小芋の附きたる如し。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
また小芋という頭の円い小坊主がいる。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
実際|禅寺の坊さんなどいふものは、お客を小芋の煮転ばし位にしか思つてゐないものなので、それをよく知つてゐる橘仙氏は急に逃げ腰になつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
春葉氏は蘆花氏と違つて、別段子芋の出来るのを厭がらなかつたが、性急な小芋は味の出るまで親の側で辛抱出来なかつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
だが、春葉氏が亡くなると、小芋達は言ひ合はせたやうにぞろぞろと帰つて来た。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
小芋の煮たのを、お箸に四つばかり突き通して、右の手に持っていた。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
小芋、椎茸、蓮の根などのうま煮の付け合わせも客の膳に上った。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
小芋の味ひとつにしたって、人の力ではどうにもできないのでありますから、持ち味を生かすということは、とりもなおさず、生きたよい材料を扱うということになるのであります。
— 北大路魯山人 『日本料理の基礎観念』 青空文庫