勤労階級
きんろうかいきゅう
名詞
標準
salaried class
文例 · 用例
十五円という金がこの国の勤労階級の収入の、殆ど一日分――いや、それ以上の大金だということには、小沢は暫らく気がつかなかった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
プロレタリア文学は、日本の事情の下ではその出生の階級を揚棄しようとするインテリゲンツィアと勤労階級の中からの少数の知識分子とによって作られて来たのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の鳥瞰図』 青空文庫
メーデーは、皆さんも御承知の通り世界のプロレタリア・農民の男女が一斉に立って、勤労階級の団結の力を敵の前に示威する国際的な日です。
— 宮本百合子 『日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!』 青空文庫
資本主義の行きつまりを、支配階級は戦争と、勤労階級を一層しぼり上げることによってぬけ出そうとしているが、このことは男よりやすい賃銀で十時間、十二時間働らかせられる勤労婦人をも、ついにふるい立たせています。
— ――エロ班のデマに抗議する―― 『婦人党員の目ざましい活動』 青空文庫
勤労階級の娘さん達は、殆どすべて何かの程度で生活の必要から職業についている。
— ――家族円卓会議について―― 『短い感想』 青空文庫
日本と云っても資本家とそれに搾られている勤労階級というものがハッキリわかれてある。
— 宮本百合子 『「モダン猿蟹合戦」』 青空文庫
プロレタリア・農民・一般勤労階級を資本主義第三期帝国主義の矛盾によって最悪化す世界的搾取から徹底的に解放するものはプロレタリア革命によるソヴェト権力の樹立、プロレタリア独裁あるのみである。
— 宮本百合子 『文学に関する感想』 青空文庫
勤労階級は歴史の合理性によりその歴史的任務を実践する過程においてつねに支配権力と抗争するのであるから、従って私ひとりが一本のステッキについて、ブルジョア作家には感じることのできないプロレタリアの実感を持つというのみでない。
— ――「亀のチャーリー」「幼き合唱」「樹のない村」―― 『一連の非プロレタリア的作品』 青空文庫