晴らし
はらし
名詞
標準
文例 · 用例
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
— 樋口一葉 『この子』 青空文庫
あなた一所に行きます』と言って、ヘルンが妻を連れ出す所はたいてい多くは寂しい静閑の所であり、寺院の墓地や、邸の空庭や、小高い見晴らしの丘などであった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
いゝえ、私がせめてもの気晴らしに、嫌な湯槽の中をさへ慕つて来たから思ふことなのであらう。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
だが遺言よりもいゝものを書いて、苦しんでゐる、プロレタリア農民を、鼓舞し、慰め、立ち上らせてくれるやうな、素晴らしいものを、創り上げてくれるやうに、とも願つてゐた。
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
その時は、各々自作の作品を朗読するのであるが二つの素晴らしい作品が、朗読された。
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
」「素、素、素晴らしい!
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
発破と度胸競べなんざ、真っ平だよ」 こんな訳であって、――どんな訳があろうとも、発破を抑えつけるなんて訳に行くものではない――岩鼻火薬製造所製の桜印ダイナマイト、大ダイ六本も詰め込んだ発破は、素晴らしい威力を発揮した。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
ジャックハムマーも、ライナーも、十台の飛行機が低空飛行をでも為ているように、素晴らしい勢で圧搾空気を、※ルブから吹き出した。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫