畳表
たたみおもて
名詞
標準
facing of a tatami mat
文例 · 用例
両人は上ろうとして、下駄をぬぎかけると、そこには靴と立派な畳表の女下駄とが並べてあった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
表通りの呉服屋と畳表問屋の間の狭い露路の溝板へ足を踏みかけると、幽かな音で溝板の上に弾ねているこまかいものの気配いがする。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
私は家内や子供たちの立っている傍の台に和智君をかけさし、家へ帰って畳表の古いのでこしらえてある筵を取って来て敷いた。
— 田中貢太郎 『変災序記』 青空文庫
一昨々年冬高野の金堂に詣で見ると、人の踏まぬ畳表が非常に損じ居る。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
てまえは神田の連雀町で畳表屋を営みおりまする久助と申す者でございますが、雨がしょぼしょぼ降っていました晩がた、おかしな比丘尼の女行者がひょっくりとやって参りましてな――」「なにッ、女行者とな!
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
松茸の籠は琉球の畳表につつんで、その上を紺の染麻で厳重に縛り、それに封印がしてあります。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
私はそれから暫らくのうちに、どうして聞き出したか、その娘が長屋(字の名)の畳表屋の娘で、本店は長屋の通りにあることを伯母から聞いて知っていた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
四畳半ばかりの板敷きに畳表を置いた脱衣室の一方は、竹格子の窓になっている。
— 宮本百合子 『心の河』 青空文庫
作例 · 標準
最高級の畳表を使用しているため、肌触りが非常に滑らかだ。
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畳替えの際、職人さんに勧められて耐久性の高い畳表を選んだ。
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日焼けして色あせた畳表を裏返すと、まだ瑞々しい緑色が残っていた。
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