ぎざぎざ
ぎざぎざ
名詞
標準
文例 · 用例
が、巌山の巉崕を切って通した、栄螺の角に似たぎざぎざの麓の径と、浪打際との間に、築繞らした石の柵は、土手というよりもただ低い欄干に過ぎない。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
きっと何か掘ってるから」 二人は、ぎざぎざの黒いくるみの実を持ちながら、またさっきの方へ近よって行きました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
暗が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から、北斎の山下白雨のように赤く這って来て、触れない光の手をもって、百合を擦めて過ぎました。
— 宮沢賢治 『ガドルフの百合』 青空文庫
」 二人は、ぎざぎざの黒いくるみの実を持ちながら、またさっきの方へ近よって行きました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
そして本たうに恐ろしいことはその子供らの間を顔のまっ赤な大きな人のかたちのものが灰いろの棘のぎざぎざ生えた鎧を着て、髪などはまるで火が燃えてゐるやう、たゞれたやうな赤い眼をして太い鞭を振りながら歩いて行くのでした。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
」 二人は、ぎざぎざの黒いくるみの實を持ちながら、またさつきの方へ近よつて行きました。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
ぎざぎざになって赤い土から喰み出していたのです。
— 宮沢賢治 『谷』 青空文庫
「あの娘は、あまり偉くなりすぎたよ」 口惜しさと悔いがぎざぎざと胸を噛んだ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫