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碾き茶

ひきちゃ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ある日の午後、Tさんはぴかぴか光るニッケル鍍金の筒の中に兎を押し込んで、すっかり身動きも出来ないようにしておいて、無理に口をあけて、ひき茶の粉をねったものをその中に押し込んでいた。
中谷宇吉郎 兎の耳 青空文庫
柔い羽根をひろうと家ではそれを羽箒にしてひき茶をはきよせるのを私は自分が拾ったのだといって御褒美に数をきめて臼を廻させてもらう。
中勘助 島守 青空文庫
主人はそれには何も答へないで、静かに羽箒を取つてそこらに飛び散つた挽茶の細かい粉を払つてゐました。
薄田泣菫 利休と遠州 青空文庫
匂いこぼれるような青い挽茶の粉は茶碗に移された。
第一部上 夜明け前 青空文庫
―― 挽茶のような淡い緑の絽ちりめんの単衣羽織をきた多計代は立ったまま、いらだつように、「いつもあなたは御自分のつきあいはあんなに大事になさるくせに――紳士というのは、そういうもんじゃないでしょう」 泰造の顔に、さっと血のけがのぼった。
宮本百合子 二つの庭 青空文庫
第十二の挽茶および香入氷菓(グラス オー テイ、グラス ア ラ ワニー)は挽茶および香料入のアイスクリーム。
秋の巻 食道楽 青空文庫
挽茶と菓子とが供され、永楽は非常に注意深く私の質問に耳を傾けた後、彼が十三代目にあたるその家族の歴史をすっかり話して聞かせた。
日本その日その日 日本その日その日 青空文庫
挽茶・チョコレート・苺・ヴァニラ等のアイスクリームを五色の酒のように一つコップへ重ねて盛り上げたもの。
古川緑波 甘話休題 青空文庫