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節刀

せっとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
命に従わず朝を軽んずるというので、節刀を賜わって関白が愈々東下して北条氏を攻めるというのである。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
忠文は命を受けた時、方に食事をしてゐたが、命を聞くと即時に箸を投じて起つて、節刀を受くるに及んで家に帰らずに発したといふ。
幸田露伴 平将門 青空文庫
しかし聞く所に従へば、此行幸は天皇が家茂に節刀を賜ひ攘夷を誓はしめようと思召したのであつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
帝には御祈願のため、すでに加茂へ行幸せられ、そのおりは家茂および一橋慶喜以下の諸有司、それに在京の諸藩士が鳳輦に供奉したことが報じてあり、さらに石清水へも行幸の思し召しがあって、攘夷の首途として男山八幡の神前で将軍に節刀を賜わるであろうとのおうわさも報じてある。
第一部上 夜明け前 青空文庫
一橋様御名代のところ、攘夷の節刀を賜わる段にてお遁げ。
第一部下 夜明け前 青空文庫
大総督|有栖川宮は錦旗節刀を拝受して大坂に出で、軍国の形状もここに至って成ったとの風評はもっぱら行なわれるようになった。
第二部上 夜明け前 青空文庫
ところで、天台大師が仏教の最高経典であると言う法華経では、仏はその闘争の時代に自分の使を出す、節刀将軍を出す、その使者はこれこれのことを履み行ない、こうこういう教えを広めて、それが末法の長い時代を指導するのだ、と予言しているのであります。
石原莞爾 最終戦争論 青空文庫
言い換えれば仏滅から数えて二千年前後の末法では世の中がひどく複雑になるので、今から一々言っておいても分からないから、その時になったら自分が節刀将軍を出すから、その命令に服従しろ、と言って、お釈迦様は亡くなっているのです。
石原莞爾 最終戦争論 青空文庫
ウィキペディア

節刀(せっとう、せちとう)は、日本の歴史において、天皇が出征する将軍または遣唐使の大使に持たせた、任命の印としての刀。標の太刀(しるしのたち)、標剣(しるしのつるぎ)とも。「節」は符節(割り符)のことで、使臣が印として持つ物の意。任務を終了すると、天皇に返還された。

出典: 節刀 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0