言語的
げんごてき
名詞
標準
文例 · 用例
それ故に詩の表現形式は、単に音律ばかりでなく、音律以外の言語的要素(語感、語情)と相待って、始めて完全することを知るであろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
しかし忠といい恕といい、対言するときは正に是れ二ツのものであるものを一ツとして人に見做させるのは、まことに合点させ難いことであるが、一枚の紙、一箇の球の譬喩、手の譬、空の譬以外で、言語的に二者即ち一となる例を挙げて、人が理解し易いようにしよう。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
(四) エメルソンの『自然論』 (下) エメルソンが設けた自然に對する方便は、最下級の物品から進んで、美論となり、また言語的表象の事を論じてしまつたが、まだ第四の意義がある。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
日本ガ永遠ニ政治的言語的思想的屬邦トシテ印度ノ志士ヲ屠ラントセバ止ム。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
ヴィンデルバントに依ると、真理はもと、言語的には文章において表現され、論理的には判断と称せられる表象の結合にのみ関わっている。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
抽象作用とは表現作用的自己が記号的に世界を映ずることである(即ち言語的に)。
— 西田幾多郎 『絶対矛盾的自己同一』 青空文庫
無論、古語というものは我々の言語の源であり、我民族の成立と共に、我国語の言語的精神もそこに形成せられたものとして、何処までも深く研究すべきはいうまでもない。
— 西田幾多郎 『国語の自在性』 青空文庫
流動言語とは、世人が半意識の状態で、之を具体化しようとして保つて居るある言語的刺戟で、暗示として、人の心に常に動揺してゐる。
— 折口信夫 『副詞表情の発生』 青空文庫