東道
あずまみち
名詞
標準
文例 · 用例
戎橋河畔の新京阪電車の広告塔のヘッド・ライトが、東道頓堀の雑鬧が奏でる都会の嗄れ声に交錯して花合戦の幕が切っておとされた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
柳河の老儒渡辺村男先生の東道なり。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
当時狩谷矩之が赤羽にゐて東道主人をなしたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
残花は東道の主人として多少座を取持つツモリもあつたらうが、一人で饒舌して相者を呑んで掛つておヒヤラかす気味があつた。
— 内田魯庵 『人相見』 青空文庫
二葉亭は朝日を代表して東道の主人となって処々方々を案内して見せた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
この三年の間、同じ窓に學びし友の、一半は地方に別れ行き、都に殘れるものも、相逢うて胸襟を開くこと稀なれば、暇ある時を擇びて、二日三日、共に江湖の外に優遊して、積もれる思ひを吐きつくさばやとて、羽衣、烏山二子と共に、かれこれ其の遊ぶ處を議したる末、遂にわれ東道の主人となりて、房州にゆくことに決す。
— 大町桂月 『房州紀行』 青空文庫
余は松島に遊びしこと二度、金華山に遊びしこと一度、暫らく未遊者の爲に東道の主人たらざるべからず。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
枉げて東道の主人となり給はずや』といふ。
— 大町桂月 『鹽原新七不思議』 青空文庫