放り捨てる
ほうりすてる
動詞
標準
文例 · 用例
素敵じゃあねえか」 この二人はいつでも肌身はなさず短刀を身につけていると見えて、黒眼鏡は食いかけの黒パンの破片を抛り捨てると、早速に支那服と向い合って短刀の刃でロースビーフの角を切り落して、頬ばり始めた。
— 里村欣三 『放浪の宿』 青空文庫
しかしそれにもすぐ飽きて官印を抛り捨てると、「こらっ、誰かおらんか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
『待てっ』 安兵衛が、人々の潮をささえて、内側から閂を外し、その閂を、彼方の番小屋の横へ、ぶうんと抛り捨てる。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
俺の子ッ」 崖っぷちの灌木に縋って、彼が、泣くような叫びを谷間へ投げた時、探り歩きに、追いかけてきた外記が、「やッ、よくも父を」――と、仰天して、自暴的に、宙へ、十手を抛り捨てると、腰の刃を、抜き打ちに、雲霧の背へ斬りつけた。
— 吉川英治 『雲霧閻魔帳』 青空文庫
持ち物の豊富な兵士達が窓からドン/\放り棄てるのである。
— 宮地嘉六 『老残』 青空文庫