柾目
まさめ
名詞名詞-の形容詞
標準
straight grain
文例 · 用例
しかし雛妓にはそんな様子もなくて、頻りに家の中を見廻して、くくみ笑いをしながら、「洒落てるけど、案外小っちゃなお家ね」 と言って、天井の板の柾目を仰いだり、裏小路に向く欄干に手をかけて、直ぐ向い側の小学校の夏季休暇で生徒のいない窓を眺めたりした。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
あの草履の代りに、柾目の正しく通った下駄を預けることができるが、預ける人はやっぱり同じ大男の爺だ。
— 菊池寛 『出世』 青空文庫
ネルの単衣に涼しさうな生絹の兵子帯、紺キヤラコの夏足袋から、細い柾目の下駄まで、去年の信吾とは大分違つてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
ネルの單衣に涼しさうな生絹の兵子帶、紺キャラコの夏足袋から、細い柾目の下駄まで、去年の信吾とは大分違つてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
彼は中へ這入ってから、杉の板壁に背をよせかけても、それからはもう、杉の柾目が神殿の木目に顕われた歳月の厳しさや、和らぎに見えるのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
すべてどの部屋にも壁がなく、柾目の通った杉戸でしきり、全体の感じは鎌倉時代そのままといって良い。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
「鍛えは柾目、忠の先細く、鋩子詰まって錵おだやか、少し尖った乱れの先、切れそうだな、切れてくれなくては困る」 ソロリと納めると膝元へ置いた。
— 国枝史郎 『首頂戴』 青空文庫
たゞ自分が今坐つてゐる疊の色や、天井の柾目や、床の置物や、襖の模樣などの中に、此屏風を立てて見て、夫に、召使が二人がゝりで、藏の中から大事さうに取り出して來たと云ふ所作を付け加へて考へると、自分が持つてゐた時よりは慥に十|倍以上貴とい品の樣に眺められた丈であつた。
— 夏目漱石 『門』 青空文庫
作例 · 標準
この高級家具は、美しい柾目の木材で作られている。
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職人は柾目板を選び、丁寧に加工してテーブルを仕上げた。
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柾目のフローリングは、部屋全体に落ち着いた印象を与える。
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