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松琴

しょうきん
名詞
1
標準
文例 · 用例
松琴楼題長谷川雪旦画松魚。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
松琴楼は料理店|松金で、湯島天満宮境内、今の岩崎氏|控邸の辺にあつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
書院から泉水を隔てて約二百メイトルの小山に立つ松琴亭の床の間には、白と青の方形の加賀奉書が大きな市松模樣に貼られてあつた。
野上豐一郎 桂離宮 青空文庫
賞花亭 松琴亭から山道を辿つて、螢谷の孟宗竹を左手に見おろしながら月見臺へ出ると、その傍に一つの異風な亭が立つてゐる。
野上豐一郎 桂離宮 青空文庫
それは書院から松琴亭の方へ池づたひに行く左手の丘陵で、今日ではただ一本の大きな赤松が釣合のとれないほどに高く聳えてゐるきりであるが、昔は丘陵の上に程よい大きさの赤松が一面にむらだち繁つて、それに吹き入る風の音と、その下の落口の音が合して、琴の音色にきこえたといふ。
野上豐一郎 桂離宮 青空文庫
第十二 天保十四年|癸卯五月四日大沼枕山は岡本黄石に招かれて湯島の松琴楼に飲んだ。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
また湯島の酒楼松琴楼は松金屋のことで、広重の錦絵「江戸高名会席|尽」に不忍池を見渡す楼上の図が描かれている。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
障子明りの冷ややかな小部屋の中ほどに脚のひくい小机をおき、それを挟んで年のころ十六、七とみえる小娘が、松琴尼とむかい合いに坐っていた。
第十分冊 新書太閤記 青空文庫