藁束
わらたば
名詞
標準
bundle of straw
文例 · 用例
平気で、陽気で、藁束のやうにしむみりと、朝霧を煮釜に填めて、跳起きられればよい!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
その内に崖の総六が背戸の畑に、茄子が生えたと申すので、はじめは誰もほんとうにはいたしませなんだが、立派に紫の花が咲いて、霜除に丹精した、御堂のような藁束の中に、早や小指ほどなが一体。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
聞く中に、畝の蔭から、ひよいと出て立つた、藁束に竹の脚で、痩さらばへたものがある。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
小径を、誰かの背負つた藁束が、すでに暮色の立ちこめた竹藪の暗みへ、ひつそりひつそりはひつてゆく。
— 北原白秋 『蜜柑山散策』 青空文庫
卯平の視力が再び恢復した時には火は既に天井の梁に積んだ藁束の、亂れて覗いて居る穗先を傳ひて昇つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
火は乾燥した藁束の周圍を舐つて、更に其焔が薄闇い家の内から遁れようとして屋根裏を偃うた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
舐つた火は更に此れを噛んでずた/\に崩壞した藁束は其の火を保つた儘既に其の勢ひを沈めた落葉の上にばら/\と亂れ落て其處に復た火勢が恢復された。
— 長塚節 『土』 青空文庫
三吾は藁束のようにカサカサに乾しからびて、動けなくなってしまった。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
作例 · 標準
農夫が刈り取った稲を、大きな藁束にして運んでいる。
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昔の家屋では、藁束が屋根の材料として使われていた。
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冬の間に、家畜の餌にする藁束をたくさん用意した。
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