来又
きまた
名詞
標準
文例 · 用例
僕も壬申以来文部へ出仕、間もなく被免、医学校へ出、編書課に在、亦免官、朝野新聞に入、成島柳北と相交、夫より工学寮の本朝学課長となり、十月来又々被免、此節は閑無事、書肆の頼に付、真片仮名の雑書編成仕居候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その以来又四郎は余ほど警戒しているらしく見えるので、お常も迂闊に手を出すことが能なくなった。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
閑来又た松陰に倚りて睡れば、淅瀝たる松声夢魂を繞る。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
牛屋も一時、カフェーやレストラン等の興隆とともにパッタリさびれて、『いろは』をはじめ大どこが大分店をしめたが、近来又々盛んになった。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
其で、男女は唯、長老の言ふがまゝに、時の来又去つたことを知つて、村や家の行事を進めて行くばかりであつた。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
其で、男女は唯、長老の言ふがまゝに、時の来又去つた事を教はつて、村や、家の行事を進めて行くばかりであつた。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
其で、男女は唯、長老の言うがままに、時の来又去った事を教わって、村や、家の行事を進めて行くばかりであった。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
問題は、主観的な階級が或る場合何故客観性を有つことが出来又有たねばならぬかということの、具体的な弁証法的な理解にあるのである(例えば自然弁証法に於て、自然の客観性と階級の主観性とを無媒介に対立させて、之かあれかを問うことなどは、独りよがりな饒舌家がしそうなことである)。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫