小菜
こな
名詞
標準
文例 · 用例
小菜を入れて食べさして発せて下さい。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
が、焼麩と小菜の汁で膳が済むと、最う行燈を片寄せて、小女が、堅い、冷い寝床を取つて了つたので、此からの長夜を、いとゞ侘しい。
— 泉鏡花 『貴婦人』 青空文庫
そんなことを思ふと、このか弱い、吹けば飛びそうな小菜のひとつびとつに、生命の蘇りとともに滋味を与へることを忘れなかつた「春」の心遣ひがしみじみと感じられないではゐられない。
— 薄田泣菫 『春菜』 青空文庫
そんなことを思ふと、このか弱い、吹けば飛びさうな小菜のひとつびとつに、生命の蘇りとともに滋味を与へることを忘れなかつた「春」の心遣ひがしみじみと感じられないではゐられない。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
上月の夜に小菜の汁に米の飯、べんけいさんは理想が小さい。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
昔「此世一生、上月夜」で、暗夜といふものゝなかつた頃、五穀豊熟して、人は皆、米の飯に小菜(間引き菜)の汁を常食してゐた。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫