日没時
にちぼつじ
名詞
標準
文例 · 用例
日没時のヴァエア山は、子供の喚声に似た、鋭い鳥共の鳴声で充たされる。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
」「それが非常に妙なことで、とにかくあの事件の起きた日の日没時に、この東室の窓に、実に意外な奴が現れたんです。
— 大阪圭吉 『闖入者』 青空文庫
折柄|恰度日没時で、沙漠に沈む初夏の陽の紅い光に輝らされて、カッと明るい街の中を、人種の異ったそれらの人が忙がしそうに歩いている。
— 国枝史郎 『木乃伊の耳飾』 青空文庫
この忙がしい日没時を、一人悠々と歩いているのは、考古学者のドイルス氏だけで、博士は葉巻をふかしながら、道で拾った蜥蜴の化石を、倦かず何時迄も眺めつつ遅々として歩いているのであった。
— 国枝史郎 『木乃伊の耳飾』 青空文庫
実際、日没時には躊躇したが、今なら丘に登ることができそうな気がした。
— DAGON 『ダゴン』 青空文庫
日没時、雲塊のあるものは透明に見え、それをすかしてその背後の濃い雲を見ることも出来る。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
この要害の地から人は、日没時、市を横切る陽光の驚く可き効果を見る。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
バビロン捕囚後はニサンの月と呼ばれた)、正月の十日に各家の家長は疵なき当歳の牡の羔羊を選び取って十四日まで守りおき(すなわち十日から十四日までが過越の祭りの準備である)、そして十四日の薄暮に(ユダヤ人の算え方では、日没時から次の日の日没時までを一日とする。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫