無相
むそう
名詞
標準
文例 · 用例
吉田さんへも宜しく御伝え下され度、小生と逢っても小生が照れぬよう無言のうちに有無相通ずるものあるよう御取はからい置き下され度、右御願い申しあげます。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
有無相通じ、長短相補う。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
寒くなつた、冬が近づいたなと思う、沈欝やりどころなし、澄太君からも緑平老からも、また無相さんからも、どうしてたよりがないのだろう、覚悟して――というよりも、あきらめて――ままよ一杯、また一杯。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
海ノ口からまた歩いて海尻、そしてやうやく小海駅、こゝでルンペン君に別れる、汽車は千曲川に沿うて下りやがて岩村田町、江畔老の無相庵に客となる、家内中で待つてゐて下さつた、涙ぐましくもうれしかつた。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
――・あるけばかつこういそげばかつこう (無相庵)・のんびり尿するそこら草の芽だらけ・浅間をまへにおべんたうは青草の・風かをるしのの国の水のよろしさは歩々生死、一歩一歩が生であり死である、生死を超越しなければならない。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
今日も無相庵江畔居滞在。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
瑞巌寺(雲居禅師の無相窟)。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
空観――実相無相、生死去来真実相。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
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無相(むそう)とは仏教における用語の一つで、形や特徴がないこと。対義語は有相(うそう)。一切の執著から離れた境地をも指す。三解脱門の一つに数えられる。
出典: 無相 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0