嫌事
いやこと異読 いやごと
名詞多音語
標準
unpleasant comment
文例 · 用例
さて私は「乳房榎」もここまで――いやことに馬場下の小料理屋から、蛍狩の殺し、そうしてこの怪奇までが最高潮であり、芸術的香気もまたすこぶる高いと確信している。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
快く勝利感に支配されているのだろう、いやことによると今松の存在なんか雑魚一匹ほどにももう考えていないのかもしれない、この豪壮な仁王様は目を半眼に閉じ、今度はこの男のほうがマントの下で右手を左の肩へ、左手を右の肩へ、X字形に組み合わせて、悠然と立ちながら眠っていた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
いやことによると鼾ではなくほんとうに魘されていたのかもしれない。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
」まるで自分自身の想念に答えるように、彼はいやいやことばをつづけた。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
いやことによると、ある一つのことをよくするということは、むしろほかのことをなしえないという証拠なのであって、その余のことではないのであろう。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
いやことによるともっと意外な……」鴻山の苦心へ、俵同心や万吉も、骨身を惜しまずいろいろな機密を探って耳に入れた。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
彼は他人への配慮が欠け、「嫌事」を口にすることがよくある。
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「そんな「嫌事」ばかり言っていると、誰も近寄ってこなくなるぞ。」
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彼女は彼の「嫌事」に動じず、毅然とした態度を崩さなかった。
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