元の木阿弥
もとのもくあみ
表現
標準
ending up right back where one started
文例 · 用例
昼間の昂奮も、怒りも忘れたように、元の木阿弥のオンチ然たる悄気返った態度に帰って、三好と戸塚の後からトボトボと出て来たが、そのまま三人が三人とも黙々として、人通りの多い明るい道を合宿所の方向へ歩き出した。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
直消えて又元の木阿弥になる。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
……のみならずその人間が翌る朝眼を醒ますと、いつの間にやら元の木阿弥のケロリン漢に立ち帰って、そんな素敵な記憶の数々を、ミジンも脳髄に残していないというような摩訶不思議をあらわす。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
然るに彼等は夜が明けてラヂオ体操が始まりおみをつけの匂ひなど漂ひはじめる頃になると、忽ち大事の心得をみんな忘れて元の木阿弥になつてしまふ。
— 坂口安吾 『総理大臣が貰つた手紙の話』 青空文庫
元の木阿弥、てもなく撃退されてしまつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
それで、やはり元の木阿弥で貧乏して暮して居りますが、併し芸術家なんて言ふものは、元元金を拵へやうと言ふ頭でなつたんぢやないのですから、却つて貧乏の方が油断がなくて、芸を磨くことが出来ると思ひます。
— 談洲楼燕枝(二代) 『燕枝芸談』 青空文庫
気分がいくらか晴れるにしても眼をとぢれば元の木阿弥である。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
結局元の木阿弥のまま行商をやり直す外はなかった。
— 李孝石 『蕎麦の花の頃』 青空文庫
作例 · 標準
せっかくダイエットに成功したのに、リバウンドして元の木阿弥だ。
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「長時間かけて作った資料が保存されていなくて、結局元の木阿弥になってしまった」
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交渉が土壇場で決裂し、これまでの努力がすべて元の木阿弥に終わった。
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