思い合わせる
おもいあわせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to consider (all the circumstances)
文例 · 用例
オーガスチンのそれと思い合わせるならば、ルソオの汚さは、一層明瞭である。
— 太宰治 『思案の敗北』 青空文庫
この両国の地震は美濃がひどく、多く人家を壊ったが、これは明治二十七年の濃尾の地震を思い合わせるものがある。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
そのほか日々の稽古や他人の稽古を直して御座るのを横から見た姿を思い合わせると、翁の舞台姿がどうやら眼前に彷彿されるようである。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
しかしいつかの晩、治六がふと口走った身請けの話とその金高の符合していることを思い合わせると、栄之丞の話も嘘ではないらしく思われた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
ゴーゴリやドーミエの諷刺を思い合わせる迄もないことであると思う。
— 宮本百合子 『文学のディフォーメイションに就て』 青空文庫
このことと、これらの国々における民衆経済力の低度とを思い合わせる時、ラジオも亦複雑な社会相を語るのである。
— 宮本百合子 『「ラジオ黄金時代」の底潮』 青空文庫
同じように婦人のために生涯多くの経験をもったバルザックの生きかたとツルゲーネフの生きかたとを思い合わせると、私は実に活々した興味と教訓とを覚える。
— 宮本百合子 『ツルゲーネフの生きかた』 青空文庫
今の女学校の上級生の晴れやかな稚さ、青春の門口のたっぷりした長さと思い合わせると、本当に不思議な気もちがする。
— 宮本百合子 『女の学校』 青空文庫