幻惑的
げんわくてき
形容動詞
標準
fascinating
文例 · 用例
腦がぼんやりし、ガン/\幻惑的な耳鳴りがし、眩暉を催して來ておのづと手に持つたペンが辷り落ちるのだつた。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
江戸下り初舞台、初日の日に、早くも怨敵の一人を引き合せて呉れようとする運命に対して……三 幻惑的な舞台は、二度開いて、二度幕が下りた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
いずれが是か、いずれが非か、これは、語るままに、令嬢に語らしめて、読者諸賢の判断を乞うよりほかに道はないのであろう、ともかく、この令嬢は、支那ほど神秘的で幻惑的で、そのうえさらに魅惑的な国は、この広い世界に、断じて二つとあるはずはない。
— 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
それは遥かなる土地の文明の余光であって、年寄りたちがお説教できいてくる仏教の因果話と地獄極楽の絵とで培われた子供たちの頭には、幻惑的な閃光をもたらすものであった。
— 中谷宇吉郎 『簪を挿した蛇』 青空文庫
そして華麗で幻惑的な火花の顕示の短い期間を経ると、松葉はだんだん短くなり、その代りに数が増して来て、やがて散り菊の章に移って静かに消失するのである。
— 中谷宇吉郎 『線香花火』 青空文庫
なんらの共通点も……ただ、その幻惑的な時期において、彼ら自身が一の夢にすぎないということ以外には。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
オーヴァトン・パーク・シェルも、タイム・スリップを体験する場所として、充分に幻惑的だった。
— 片岡義男 『エルヴィスから始まった』 青空文庫
ある種の卓抜して幻惑的な人間のみが放つことの出来る天賦の才であり、そうした人間は精神病院で凶暴な狂人すらおとなしくさせるといわれている。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫
作例 · 標準
万華鏡を覗き込むと、幻惑的な幾何学模様が次から次へと姿を変えて現れた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
霧の中に浮かび上がる古城のシルエットは、どこか幻惑的な雰囲気を漂わせていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
その女優は、観客を一瞬で虜にするような幻惑的な魅力を備えている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview