誦す
じゅす異読 ずす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to recite
文例 · 用例
女車掌が蟋蟀のような声で左右の勝景を紹介し、盗人厩の昔話を暗誦する。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
桂は一度西国立志編の美味を知って以後は、何度この書を読んだかしれない、ほとんど暗誦するほど熟読したらしい、そして今日といえどもつねにこれを座右に置いている。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
要品を読誦する程度の智識では、説教も済度も覚束ない。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
八歳になるまでは一銭の小使いも与えられず、支那の君子人の言葉を暗誦することだけを強いられた。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
又|嘗て貴州金竺長官|司羅永菴の壁に題したまえる七律二章の如き、皆|誦す可し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
曰く、丁晋公臨終前半月、已に食はず、但香を焚いて危坐し、黙して仏経を誦す、沈香の煎湯を以て時々少許を呷る、神識乱れず、衣冠を正し、奄然として化し去ると。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
今、スワンソン夫人に命令された給仕男は鸚鵡返しにその通り復誦する。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
給仕は姿勢を取り直してまた夫人の命令を復誦する。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
作例 · 標準
寺院の静寂の中で、僧侶が深い声を響かせながら経典の一節を厳かに誦していた。
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彼は毎朝、仏壇の前で先祖への感謝を込めて観音経を誦すことを欠かさない。
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経文を誦すことで心が落ち着き、日々の喧騒を忘れて穏やかな気持ちになることができる。
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