黒塗り
くろぬり
名詞-の形容詞名詞
標準
blackened
文例 · 用例
妾は佐野の顔色をうかがうと、彼は首を縦に振って神経的な顔に微笑をして呉れましたので、妾は立上ると踊の場面を抜けて、給仕の後から黒塗りの日本の履物の音を立てたのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
小さな、今で言えばスーツケースのような格好をした黒塗りの革鞄に、これも赤く大きく千金丹と書いたのをさげていたと思う。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
扉のすぐ横には黒塗りの立派な金庫も、ちゃんと口を開けて置いてありました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
一人の助手は黒塗りの滑らかな檢物臺を死體の兩脚の間に置いた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
背中の赤ン坊が人が急に感付いた様に泣き出したりするのもあるし、なかには南京玉の指はめを二重も抜いたどす黒い中指の先きで俥の手掛けをすっと撫でて見て、なめらかな黒塗りの表面へ、粉の様な白い筋がありありと浮いて出ると、きゃっと笑って逃げたりした。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
校長さんが向うの黒塗りの時間表を見ながら云いました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
「第二教室、第二年級、担任、武池清二郎」とした黒塗りの板の下がった教室に入りました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
扉のすぐ横には黒塗りの立派な金庫も、ちやんと口を開けて置いてありました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
標準
blackened thing