溜飲を下げる
りゅういんをさげる
表現動詞-一段
標準
to satisfy oneself (by doing)
文例 · 用例
すると努力すべきは、次の年末または年頭に於いては、今迄とは少し違った役廻りを受取って、少しは気焔を吐き溜飲を下げるようなことを演じたいとして、その注文の通りに行くようにする事である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
つまり溜飲を下げるのさ」 北町奉行|曲淵甲斐守、列代町奉行のその中では、一流の中へ数えられる人物、弓之助にとっては叔父であった。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
そしてどんなに溜飲を下げるか。
— 谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のをんな』 青空文庫
――よそながらそれをみて、ざまァみろ、出来るもんか、そんなこって師匠がうんというものか、そういってひそかに自分だけ溜飲を下げることが当時のかれとして出来るせい/″\の心ゆかせだった。
— 久保田万太郎 『春泥』 青空文庫
「黙っておいで、権助、お前なんかの出る幕じゃない」「まア、そう言ったものさ、ね番頭さん」 それでも権助は、強いて抗う様子もなく、一度に溜飲を下げるとニヤリと人の好い薄笑いを残して、元の庭前へ立ち去りました。
— 人肌地蔵 『銭形平次捕物控』 青空文庫
少年を買収して電話をかけさしたのは、勇に手柄をさせると共に、自分の溜飲を下げる為、言わば犯罪者の小さい虚栄心だったのです。
— 野村胡堂 『流行作家の死』 青空文庫
ゆくりなく島原の角屋の御簾の間の昔に返って、あそこへ寝てみたが、べつだん面白い夢は見ないで、悪ふざけの実演を見たのか、見せられたのか、最後にいささか溜飲を下げることではあったが、決して、面白かったとは言えないのだ。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
――先ずわれわれは、味方のそれをながめて溜飲を下げるのだなあ」「時に。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の正当性を証明することで、ようやく溜飲を下げることができた。
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「皮肉のひとつも言ってやらなければ、溜飲を下げられない」と彼は憤慨した。
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反対派の意見を完全に論破し、彼は得意満面で溜飲を下げた。
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