ヤケ気味
ヤケぎみ異読 やけぎみ
名詞多音語
標準
reek of desperation
文例 · 用例
ねむさは睡し、立っているうちに蚊は喰うし、情なくなって来たので、少々ヤケ気味で玄関の扉を力一パイ押してみると、内部に照った電燈の光で、扉と扉の合わせ目に引っかかっている掛金が見えた。
— 夢野久作 『ざんげの塔』 青空文庫
(一八)焼酎の御馳走 一行は多少ヤケ気味に、それよりはブラリブラリと牛の歩み宜しく、またもや一里あまり進んで、南方村という寒村に来掛かれば、路傍の開放されたる一軒家では、褌一本の村の爺さん達四、五人|集って、頻りに白馬か何か飲んでいる。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
君がいれば一緒なのになあ 吉良安宅先生はついに帰って来ず君も来ず、みんなもうヤケ気味だ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
) とちと気勢って、ヤケ気味に床の間へ投出すと、カチリという。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
白雲以外の舟を待つ人々は、事の内情も、目色、毛色も一切わからないから、どちらへどう同情していいかわからないけれども、どちらにしても、あの格闘の幕が終るまでは、われわれは舟に乗れないのだと、半ばヤケ気味に諦めつつ、なお八分の興味をもって右のロケーションを眺めておりました。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
池の蛙に二百万両かさねえかな」 青木はヤケ気味に、相手を小馬鹿にした風であった。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
ややヤケ気味の、絶望的なものでもあった。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
黄河治水は数千年来の難題であり、学者たちは、それぞれヤケ気味でもあるようである。
— 坂口安吾 『我が人生観』 青空文庫
作例 · 標準
昇進試験に落ちた彼は、ヤケ気味になって、頼んでもいない料理を次々と注文し始めた。
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「どうせ私なんて」とヤケ気味に話す彼女を、友人は根気強く励まし続けた。
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仕事が山積みで終わる気配がなく、彼はヤケ気味に机の上を片付け始めた。
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