唖蝉
おしぜみ
名詞
標準
voiceless cicada (female)
文例 · 用例
諾否の空照りおもり、唖蝉は氣づかはしげに立ちすくむ日を、きしきしと木食蟲 樹の髓を食む。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
それともあの唖蝉のやうに生れつき口が利けないのか。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
平尾不孤、畠山古瓶、山下雨花、加藤唖蝉、田中稲月、玉井一二郎、国木田独歩、永井定太郎、山田桂華、桃中軒雲右衛門、渡辺亮輔など、多くの知人や友人を、結核菌のために失っている僕も、今井一家に巣うた毒菌の根強い恐しさには、今更のように戦慄した。
— 松崎天民 『友人一家の死』 青空文庫
唖蝉作の流行歌――ああ夢の世や夢の世や、のメロディがどこかでする青白いアセチレン瓦斯の明滅が、ひどく印象的にぼくへ彼女を焦きつけた晩もある。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
唖蝉の声もたてずに袋のなかで身をもだえるのはあはれである。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
乞はない乞食添田唖蝉坊-------------------------------------------------------【テキスト中に現れる記号について】:ルビ(例)絃:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定(例)しゃべってゐる。
— 添田唖蝉坊 『乞はない乞食』 青空文庫
作例 · 標準
例句