手練
てれん
名詞
標準
means of deceiving another
文例 · 用例
……それをののかんそのことの、 ゆゑはにはかに推し得ね、 大礼服にかくばかり、 美しき効果をなさんこと、 いづちの邦の文献か、 よく録しつるものあらん……しかも手練の写真師が、 三秒ひらく大レンズ、千の瞳のおのおのに、 朝の虹こそ宿りけれ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
T「仏様が御決めなされたのじゃ」 と云って、T「拒むと罰が当りますぞ、罰が」 と様々の手練手管を用いて居ります。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
そこへ又そのお熊どんの愛嬌と腕前が両親も驚く自由自在で、本職の者に両手を押えられても瞬き一つせぬ手練の早業。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
昔の河遊びの手練がまだのこっていて、船はするすると河心に出た。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
……この木製の蛇が、僕の手練に依って、不可思議なる種々の運動を起すです。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
成程、引続けて二度狙うのは、自信がない、連発だけれども、」 空を打たれて、手練に得ものを落されたように――且つ器械を検べようとする注意だと思ったように、ポカンと渡すと、引取るが疾いか、ぞろりと紅の褄を絞って小褄をきりきりと引上げた。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
老人だから、楽屋で急病が起って、踊の手練が、見真似の舞台を勤めたというので、よくおわかりになろうと思う。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
四 滝の白糸は越後の国|新潟の産にして、その地特有の麗質を備えたるが上に、その手練の水芸は、ほとんど人間|業を離れて、すこぶる驚くべきものなりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
あの詐欺師は手練の限りを尽くして、裕福な老人から大金を巻き上げた。
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手練に長けた外交官は、厳しい交渉の場でも常に主導権を握っていた。
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彼女の手練にまんまと引っかかり、私は気がついたら高額な商品を買わされていた。
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