棒縛り
ぼうしばり
名詞
標準
文例 · 用例
ずっと前に菊五郎と三津五郎の「棒縛り」を見ておもしろいと思ったことがあった。
— 寺田寅彦 『踊る線条』 青空文庫
「なるほど」 再び、がんりきの傍へ寄って来て、その棒縛りの縄目を解きにかかったお角は、「ほんとに冗談じゃないよ、このザマはこりゃ何だい。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
裏の田圃へ出て見ると奥の方の物置きの中に素裸体で年の頃三十二三になる男が棒縛りになつて居るのを見て、和尚は驚ろき、中へ飛込んで来て、僧「御亭主/\。
— 三遊亭円朝 『詩好の王様と棒縛の旅人』 青空文庫
僧「アノ何か素裸体で物置きの中に棒縛りになつて居るものがあるが、あれは何だね。
— 三遊亭円朝 『詩好の王様と棒縛の旅人』 青空文庫
おめえ、兄貴を見殺しにするつもりか」「何んとえ」「おめえがいやだとかぶりを振りゃァ、おいらは人から預かった、大事な金を落としたかどで、いやでも明日は棒縛りだ。
— 邦枝完二 『おせん』 青空文庫
浜田、油断するな」「何、多寡の知れた――」 と、浜田|某は、打って来る相手の天秤を引っ奪くり、それへ叩き伏せてしまうと、西瓜売りの背中へ天秤を背負わせ、有合う縄で、棒縛りに、ぎりぎり巻きつけた。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
「…………」 笑而不答――小次郎は、後ずさる浜田某をぐいぐい追いつめて夏草を繞っていたが、ふと、棒縛りの目に遭っていた西瓜売りが、その姿を見るなり、さもさもびっくりしたように、「あっ……佐々木……佐々木……佐々木小次郎どの。
— 二天の巻 『宮本武蔵』 青空文庫