中観
ちゅうがん
名詞
標準
文例 · 用例
第四の銅脈先生は世の知る所の畠中観斎に非ざることは論を須たない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
静中観物化――という論語のことばを採ってもって流名とした観化流。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
喬之助の虚心流は、ジワジワと徐々に動き、右近の観化流は、静中観物化、しずかなること林のごとき中から、やにわに激発して鉄を断ち、岩を砕くのである。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
就中観音の市では羽子板の本相場がきまり、明神の市では門松の値が一定する。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
中観哲学と瑜伽行哲学との創成は既に四世紀までに終っているが、しかし西ローマ帝国の滅亡の頃にはなお中観派と瑜伽行派との哲学者たちの活動は活溌に続いているのである。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
空中観覧車[ その翌日の午後一時、佐川春泥と須原正とは、電話で打ち合わせたうえ、浅草公園の花屋敷の入り口で落ち合った。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫