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一条の光

いちじょうのひかり
表現名詞
1
標準
ray of light
文例 · 用例
円筒の外線には小さいアーク灯があって強い一条の光線を送り、写真の膜を通じて筒中のセレニウムを照らす。
寺田寅彦 写真電送の新法 青空文庫
忌々しい、可哀そうに老人をと思って癪に障ったから、おいらあな、」 活気は少年の満面に溢れて、蒼然たる暗がりの可恐しい響の中に、灯はやや一条の光を放つ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
空蒼く日の影花やかに、緑の色濃き楓の葉に、金紙、銀紙の蝶の形ひらひらと風にゆれて、差のばしたまう白く細き手の、その姉上の姿ながら、室の片隅の暗きあたり鮮麗にフト在るを、見返せば、月の影窓より漏れて、青き一条の光、畳の上に映したるなり。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
その時月は少し傾いて位置を変えたので、一条の光が枝葉の間から落ちて来て飛脚の半身から下を照らしていた。
田中貢太郎 鍛冶の母 青空文庫
その中に厩番の少年が、この事に対して一条の光明を与えてくれた。
コナン・ドイル 暗号舞踏人の謎 青空文庫
卓上には、半分窓を開けた角灯が置かれてあり、それから流れ出る一条の光の中に、戸の開いたままの金庫が見える。
THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND まだらのひも 青空文庫
私はもう視力の働きを完全に回復していることを知った、――それなのに真っ暗であった、――すべて真っ暗であった、――一条の光さえもない濃い真っ暗な永遠につづく夜であった。
THE PREMATURE BURIAL 早すぎる埋葬 青空文庫
忘れ給へ、忘れ給へと専らに唱へてゐるのだが、運動の效目を覚えれば覚えるほど、恋しい人に別れた後のやうな、冷たいやうな、切ないやうな、一条の光のやうな箭に、間断もなく颯々と胸先を射られて来るのであつた。
牧野信一 ペルリ行 青空文庫
作例 · 標準
雲の隙間から一条の光が海面に降り注ぎ、まるで天から階段が降りてきたかのような神々しい光景が広がった。
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洞窟の奥深く、天井の割れ目から差し込む一条の光だけが、暗闇の中で私たちの進むべき道を静かに指し示していた。
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深刻な不況にあえぐ地元経済にとって、外資系企業の工場誘致成功は、まさに一条の光として大きな期待を集めている。
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「すべてを失って絶望の淵にいた私にとって、あなたの言葉は暗闇に差した一条の光でした」
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