起き
おき
名詞
標準
文例 · 用例
あアうれしいうれしいなア明かるくなった、もう起きよう、おばアさん起きよよう、こんなに明るくなったじゃないか。
— 伊藤左千夫 『浅草詣』 青空文庫
祖母は寒いからもう少し寝ていよという、姉も次なも仲なも乳房にとッついているのも、起きるだという、起ようという起してという、大騒ぎになッてきた、婆や、早く着物をあぶってという、まだ火が起りませんから、と少しまってという、早く早くと四人の児供らはかわりがわり呼立てる。
— 伊藤左千夫 『浅草詣』 青空文庫
もうこうなっては寝ていようとて寝ていらるるものでない、母なるものが起きる、予も起きる、着物もあぶれたというので、上なが起る次なが起る、仲なのも起る、足袋がないとさわぐ、前掛がないと泣きだす、ウンコーというオシッコーという、さわがしいのせわしいの、それは名状すべからずと云う有様。
— 伊藤左千夫 『浅草詣』 青空文庫
廿一日朝まだきに起き出でて見るに有明の月東の空に残りて雨はなごりなく晴れたり。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
翌朝つとめて起き出ず。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
予も起きて往て見ると母牛のうしろ一間許はなれて。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
それから少し過ぎてお児がひとり上がってきて、母ちゃん乳いというのに、また奈々子はと姉らに問えば、そこらに遊んでいるでしょう、秋ちゃんが遊びにつれていったんでしょうなどいうをとがめて、それではならない、たしかに見とどけなくてはなりませんと、妻は今は起き出でて、そこかここかとたずねさした。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
そうしてまたしばしば起きてはわが子の顔を見まもるのであった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫