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手に取る

てにとる
表現動詞-五段-ラ行
1
標準
to take in one's hand
文例 · 用例
亀さんは眼をつむっていてもその心の眼には森の奥における鳥の行動や水底の魚の往来が手に取るように見えすくかと思われるのであった。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
そればかりではない、足利時代の『鷹筑波集』からも、猿楽狂言からも、また貞徳の「独吟百韻」からも、富士|詣の群衆のざわめきは、手に取るように聞えるが、それらの参詣者は、皆この村山口を取ったものであるらしい。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
その地平線の彼方には活動していた日の目立った出来事の峰々が透明な空気を通して手に取るように見えた。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
そして、夫は壁掛を手に取ると、急ぎ足にアトリエの方へ立つて行つた。
南部修太郎 畫家とセリセリス 青空文庫
すると二人が今来た道の方から空車らしい荷車の音が林などに反響して虚空に響き渡って次第に近づいて来るのが手に取るように聞こえだした。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
いろいろな情報や、日々の変遷、事件が手に取るように速急に這入る機関があるだけでも、工場を兼ねていることは、内川に有利だった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
素朴なあの親爺の一ツ、一ツを、はっきりと手に取るように覚えていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
雲の下の柏の木立に時々冷たい雨の灌ぐのが手に取るやうだ。
宮沢賢治 柳沢 青空文庫
作例 · 標準
ショーケースの中の時計を手に取って、細部までじっくりと眺める。
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農家の方が丹精込めて育てた野菜を手に取ると、その重みが伝わってくる。
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図書館で古い資料を手に取る時は、慎重に扱わなければならない。
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