補作
ほさく
名詞
標準
adding something to or altering a finished work of art
文例 · 用例
また『白南風』がその編纂に志して以来新に感興の昂騰に乗じて殆その半に達する補作を得たるが如く、本集も亦「郷土飛翔吟」、「郷土と雲海」、「満蒙風物唱」等の大連作を初めとして、「覊旅小品」「夢殿」「木曾長良行」の諸篇に亘り、凡そ六百余首の新作を追加するに到つた。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
それは、ひごろ「細雪」の世界に随喜して、最大限のほめ言葉を惜しまない人々でも、ノーベル賞、世界平和賞のために日本から送られるべき候補作品としてはただ一人も「細雪」を推薦しなかった事実である。
— ――創作方法のこと・そのほか―― 『現代文学の広場』 青空文庫
幸ひ昨年度に於て、関根秀雄氏の「モンテーニュ随想録」三巻の名訳が完結し、専門家の間は勿論、これを識る人々の満場一致的賞讃を博したことから見て、本書の如きは最も適当な候補作品であると私は信じた。
— 岸田國士 『「モンテーニュ随想録」(関根秀雄君訳)』 青空文庫
選後に――芥川賞(第二十九回)選後評――岸田國士 候補作品として私の手許に送り届けられた十篇のうち、特に一篇だけ傑出したといふものはなかつた。
— ――芥川賞(第二十九回)選後評―― 『選後に』 青空文庫
もうひと息――芥川賞(第三十回)選後評――岸田國士 候補作品九篇のうち、私が最も推賞に値すると思つたのは、庄野潤三の「流木」と小島信夫の「吃音学院」であつた。
— ――芥川賞(第三十回)選後評―― 『もうひと息』 青空文庫
ことに、脚本のえらび方については、それをえらぶはんいを、信頼する大人の誰かに相談するだけにして、いくつかの候補作品のうちから、みんなでいろいろな意見をだしあって、どれかにきめるというふうにしたいと思う。
— 岸田國士 『劇の好きな子供たちへ』 青空文庫
私が東京に在住してゐないため、事務的な連絡が思ふやうにとれなかつたからでもあるが、候補作品を受けとつてから委員会が開かれるまでの短時日に、折あしく健康を害しどうしてもその作品の全部に眼をとほす暇がなかつたため、私は、自分の意見を述べることを差控へざるを得なかつたのである。
— ――芥川賞(第二十三回)選後評―― 『棄権』 青空文庫
清潔な文章を買ふ――芥川賞(第二十一回)選評――岸田國士 最後に残つた候補作家七人のうちから一人を撰ぶことは困難であつた。
— ――芥川賞(第二十一回)選評―― 『清潔な文章を買ふ』 青空文庫
作例 · 標準
有名な作曲家が未完成のまま残した交響曲を、現代の若手音楽家が資料を基に補作して発表した。
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この映画の脚本は、原作者の死後に弟子が補作して完成させたものだという。
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古い屏風の傷んだ部分を専門の職人が補作し、当時の色彩を損なわないよう丁寧に修復を施した。
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