属品
ぞくひん
名詞
標準
文例 · 用例
君だってそうじゃないか、機械の付属品たる君と、妻君のための君と、奴隷としての君と、君の主人としての君と、だれだって、労働者はこの二つの人格を持っていないものはないだろう。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
新調するとなると、同時に靴もシャツもその他いろいろの附属品が必要らしいから百円以上は、どうしてもかかるだろうと思われる。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
と云えば、十挺の鉄砲と、それに相当する弾薬、所属品が売れたことだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
よくよく見ると飛行船の部屋の装飾で擬ものう篠山博士の飛行船月宮号の附属品だ。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
やがてミシミシという音響を発して真ン中の部分がまず頽れ始め、続いて、緑色の鉄と、煙を吐きつつある石炭と、真鍮製附属品と、車輪と木片と長腰掛とが、奈落の底をめがけて、滝つ瀬のようにくだけ落ちて行った。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
閑散なこの国の士たちは、昔しさういふことに深い興味をもつてゐたし、網や附属品などを作るのに極めて堪能であつた。
— 徳田秋聲 『籠の小鳥』 青空文庫
質入れをすると言っても、僕自身のはすでに大抵行っているのだから、目的は妻の衣服やその附属品であるので、足りないところは僕の父の家へ行って出してもらえと附け加えた。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
一口にていえば、文芸家の仕事の本体すなわち essence は人間であって、他のものは附属品装飾品である。
— 夏目漱石 『おはなし』 青空文庫