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余瀝

よれき
名詞
1
標準
lingering raindrops
文例 · 用例
室内の燈火が庭樹の打水の余瀝に映っているのが少しも動かない。
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
氏郷は、ハハハ、飲まねば卑怯、余瀝も余さず飲んだわやい、と答える。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
新鋳の南鐐銀のたぐひ花模様絨氈の床上に散乱して、さながらに牛馬の余瀝の如し。
夢野久作 白くれない 青空文庫
それは允成が公退した跡になると、女中たちが争ってその茶碗の底の余瀝を指に承けて舐るので、自分も舐ったというのである。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
この時これを惜んで一夜を泣き明したのは、昔抽斎の父|允成の茶碗の余瀝を舐ったという老尼|妙了である。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
乃ち今日において彼の西野文太郎を出し、来島恒喜を出したるものまた焉んぞ彼が熱血の余瀝ならざるを知らんや。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫
北アルプスの地理に精通せられている榎谷君は、曾て「信越国境脊梁山脈登攀記」(『山岳』五年三号所載)中の「余瀝」と題する項に五竜を後立とも書くさうだ。
木暮理太郎 後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎 青空文庫
そうしてその間に何かうまい汁がありとすれば、その余瀝を啜って、皿まで噛ろうという先生だから、お松に尋ねられたことも、素直には言ってしまわないことはわかっています。
安房の国の巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
雨上がりの庭に、葉に残った余瀝がキラキラと輝いていた。
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夕立の後の余瀝が、アスファルトに残っていた。
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花びらに残る余瀝が、まるで宝石のようだった。
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