幻辞.com

名詞
1
標準
文例 · 用例
杏の花のどんよりとした季節のころにああ私は家を出で なにの學問を學んできたかむなしく青春はうしなはれて戀も 名譽も 空想も みんな泥柳のに涸れてしまつた。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
流れの向う岸は一帯に篠笹に横竹をあしらって生にしてあります。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
春日夫妻という壁の後ろにある葉子を、覗き見ようとしていろいろに位置をかえて覗こうとするにも似た心持で、事務所で春日に金を渡して別れてから、幾日かたった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
相手の意に任せながら、そのを越えてこそ、そもじ二人は、この島の主といえるのじゃ」 昨夜に続いて、再びこの島にも、聞くも不思議な世界が、ひらかれいこうとしている。
小栗虫太郎 紅毛傾城 青空文庫
後正精の六男正弘は、静斎の子善一郎のために、「羮」の二字を巻首に題した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
後漢書の「昔堯※之後、舜仰慕三年、坐則見堯於、食則覩堯於羹」に取つたのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
後安井息軒が東遊の日に至つてさへ、妓館屋の麗が旧に依つて存してゐたと云ふからである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
* 一時、各戸の壁は無くなつた。
――震災手記断片―― 竹林生活 青空文庫