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猫板

ねこいた
名詞
1
標準
fireside board
文例 · 用例
」六 旅費が少いから、旦那は脇息とある處を、兄哥に成つて、猫板に頬杖つくと、又嬉しいのは、摺上川を隔てた向う土手湯の原街道を、山の根について往來する人通りが、衣ものの色、姿容は、はつきりして、顏の朧氣な程度でよく見える。
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
直ぐそこの長火鉢を取巻いて、三人ばかり、変な女が、立膝やら、横坐りやら、猫板に頬杖やら、料理の方は隙らしい。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
」       十四「坂の中途で――左側の、」 と長火鉢の猫板を圧えて言う。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
もうね、可愛いんだ、――ああ、可恐い、と思うと、極ったように、私の袂を引張たっけ、しっかりと持って――左の、ここん処に坐っていて、」 と猫板の下になる、膝のあたりを熟と視た。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
」 と握拳で、猫板ドンとやって、「糸ちゃん!
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
」 弦光は猫板に握拳を、むずと出して、「驚破、驚破、その短銃という煙草入を意気込んで持直した、いざとなると、やっぱり、辻町が敵なのか。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
さあ謡いなさい」          ◇ 夕方になると翁は一合入の透明な硝子燗瓶に酒を四分目ばかり入れて、猫板の附いた火鉢の上に載せるのをよく見受けた。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
主翁は厭であったがそのうえぐずぐずしていると、また女房から臆病だとか何んとか云って嘲られるので、しかたなしに体を起して長火鉢の猫板の上に乗っているマッチを持ち、土間へおりて爪立つようにして瓦斯のねじを撚り、それにマッチの火を移した。
田中貢太郎 黄燈 青空文庫
作例 · 標準
囲炉裏のそばに猫板を置いて、火の粉が畳に飛ばないようにした。
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昔の家では、冬になると必ず猫板を設置して暖をとっていたらしい。
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猫板の上には、いつも湯気の立つお茶が置かれていた。
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