旬余
じゅんよ
名詞
標準
over ten days
文例 · 用例
渠は旧旗本の嬢なりき、幼にして両親を失い、嫁して良人を失い、人に計られて財を失い、餬口のために家を失い、軒下に眠ること実に旬余、辛酸を喫して癪に閉じられてすでに絶せんとせるとき、綾子のために救われしなり、と渠は語りぬ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
樵歌に「予因事徙居都下二旬余、不堪擾雑、復返西峨、寓任有亭、翌賦呈宣上人」の詩がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
四移と云ふは、竹里と任有亭との間に市中に住んだ二旬余があるからであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
前提とは一、宇清蔚は霞亭と偕に竹里に来て、其「留宿三日」には二月二十一日をも含んでゐること、二、霞亭が竹里を去つて市中に住んだ「二旬余」を二十五日と算すること、三、壬申の正月猶梅陽軒に留まること一旬であつたとすることである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
襄驚喜淀川を下りて彼等を大阪に迎へ、京都に一屋を借りて歓待旬余弟子をして周旋せしむ。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
すなわちその文句は彼岸桜 其花桜花ヨリ小ニシテ桜ニ先立テ早ク開クコト旬余日花開ク時葉未生桜ヨリ小樹ナリ花モ小也桜ノ類也である。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
※湿の天気旬余に及ぶ。
— 断腸亭日記巻之五大正十年歳次辛酉 『断腸亭日乗』 青空文庫
律詩の対句に「暫棲原北五旬余。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
旅に出てから既に旬余が経過したが、見知らぬ土地での刺激的な毎日に、まだ帰路につく気にはなれない。
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入院生活も旬余に及び、病室の窓から見える景色がすっかり秋めいてきたことに気づいた。
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旬余にわたる記録的な長雨のせいで、収穫間近だった畑の野菜が大きな被害を受けてしまった。
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