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微吟

びぎん
名詞動詞-サ変
1
標準
reciting poetry or singing in a soft voice
文例 · 用例
山処のひと本すゝぎ朝雨の狭霧に将起ぞ 翁は身体を撫でながら愛に絶えないような声調で、微吟した。
岡本かの子 富士 青空文庫
西原氏は硝子戸越しに庭を眺めさりげない樣子で例の詩を微吟した。
岡本かの子 狂童女の戀 青空文庫
ころがせ ころがせ びいる樽とめて、とまらぬものならば赤い夕陽の、だらだら坂を ころがせ ころがせ びいる樽 (北原白秋氏作) 西原氏は、この童謠の微吟を聞いた狂少女の顏に、何か捉へ得る表情の變化が現はれはしないかとひそかに望んだ。
岡本かの子 狂童女の戀 青空文庫
少女は西原氏の詩の微吟に表情の微動さへ見せず、袂のなかを、しきりに掻き廻し始めたが、やがて何物か取り出して、西原氏の鼻先へ突き出した。
岡本かの子 狂童女の戀 青空文庫
平地を行く時は大得意、馬上ゆたかに四囲の山々を眺め回わし、微吟に興をやって、ボコタリボコタリ進む。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
※の上に舁下されし貫一は頽るる体を机に支へて、打仰ぎつつ微吟せり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
「瓢空く夜は静にして高楼に上り、酒を買ひ、簾を巻き、月を邀へて酔ひ、酔中剣を払へば光月を射る」 彼は節をかしく微吟を放ちて、行く行くかつ楽むに似たり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
遙かに華街の灯りを望んでわが胸独り寥々……」 微吟しながら行くうしろ影の淋しさ。
江戸に帰った退屈男 旗本退屈男 第九話 青空文庫
作例 · 標準
彼は月を眺めながら、自作の詩を静かに微吟していた。
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木漏れ日の中で本を読みながら、ふと口をついて出たメロディを微吟する。
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静寂に包まれた書斎で、古の和歌を微吟する時間は彼にとって至福だった。
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