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苦熱

くねつ
名詞
1
標準
intense heat
文例 · 用例
焙られるような苦熱からは解放されたが、見当のつかない小僧は、彼に大きな衝撃を与えた。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
血の色には汚れがあり、焔の色には苦熱があり、ルビーの色は硬くて脆い。
寺田寅彦 札幌まで 青空文庫
さはやかな北海道の夏を思はせるやうなそこの高原は、實際都會の苦熱に倦み疲れた人々を甦らせる力を十分に持つてゐた。
有島武郎 小さき影 青空文庫
しかし何等かの方法によって、この死灰の美女に息を吹き返させ自分同様、悩みと苦熱の血を通わしてやり度い。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
ふと、空に苦熱のうなり、見あぐれば、名しらぬ大樹千万の羽音に糜け、鈴状に熟るる火の粒潤やかに甘き乳しぶく。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
七月末の長旱、今しも真昼、煉獄の苦熱の呵責そのままに火輪車駛り、石油泣き、瓦斯の香喊き、真黒げに煙突震ふ狂ほしさ、その騒かしさ。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
噫この、ある意味に於ての荒法師が、筐中常に彼可憐の貞女の遺魂を納めて、その重荷を取り去ることを得ざりしと、懸瀑に難行して、胸中の苦熱|鎖し難き痛悩とは、豈生悟りの聖僧の能く味ふを得るところならんや。
北村透谷 心機妙変を論ず 青空文庫
かゝる苦熱はモンテ、ピンチヨオにありし身の知らざる所なり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
作例 · 標準
真夏の太陽が照りつけ、街は苦熱に包まれた。
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彼の顔には、苦熱の中で作業した疲れがにじんでいた。
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この苦熱を乗り越えれば、涼しい秋がやってくる。
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