頼みの綱
たのみのつな
表現名詞
標準
last ray of hope
文例 · 用例
しかもその力の、頼みの綱とするところは、やはり「多数」というところにあるらしく思われる。
— 太宰治 『徒党について』 青空文庫
私はそれを頼みの綱として、この「東北文学」という文学雑誌の片隅を借り、申し上げたい事があるのです。
— 太宰治 『たずねびと』 青空文庫
悄々玄関へ戻って、お嬢さんは、と取って置きの頼みの綱を引いて見ると、これは、以前奉公していた女中で、四ッ谷の方へ縁附いたのが、一年ぶりで無沙汰見舞に来て、一晩御厄介になる筈で、お夜食が済むと、奥方の仰に因り、お嬢さんのお伴をして、薬師の縁日へ出たのであった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
かくて最後の頼みの綱もいよいよ切れたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
また、或る「文豪」は、太宰は、東京の言葉を知らぬ、と言っているようだが、その人は東京の生れで東京に育ったことを、いやそれだけを、自分の頼みの綱にして生きているのではあるまいかと、私は疑ぐった。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
あるものはおつむにのっかっている古わらじばかりだとすると、頼みの綱はおいらの知恵蔵一つだ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
でも、今が生死のわかれ目と思うと、その心は最後の頼みの綱を求めて、思わず歎願の言葉となった。
— 小酒井不木 『死体蝋燭』 青空文庫
残る一つの頼みの綱なら。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
作例 · 標準
財布を失くした私にとって、カバンに忍ばせていた予備の千円札が唯一の頼みの綱だった。
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ベテラン投手が故障した今、若手のエース候補がチームにとって頼みの綱だ。
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最後の交渉が決裂すれば終わりだという、頼みの綱のような状況で彼は会議室へ向かった。
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