国防色
こくぼうしょく
名詞
標準
khaki
文例 · 用例
「三等車はホーム中央事務室より後の方でございます」 サイばかりではなく、黒いレース・ショールの女も大きい折鞄を下げた国防色の服の男、巻ゲートルの男、一団が前後してラウド・スピイカアが同じ文句をくりかえしている下をぞろぞろとそっちへ行った。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
国防色の平べったい袋をいつか鏡のところへ置き忘れて行った若いのがあった。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
国防色の詰襟の服装、だいぶ伸びてきた荒い頭髪にかこまれてる、堅固な額とじっと見据えがちな眼付など、なにか威厳がこもってるかのようでした。
— ――近代説話―― 『渡舟場』 青空文庫
この時分に国防色の服装をしない男性は殆ど一人もゐなかつたから、この人の和服にちりめんのへこ帯はちよつと奇妙に見えたのである。
— 片山廣子 『たんざくの客』 青空文庫
勇は国防色のスフの上衣を脱ぎ、上り端へ胡座をかいてから、小さい新聞包みを母の方へ押しやった。
— 犬田卯 『米』 青空文庫
人々の服装の国防色ひと色はひとまづ見られなくなつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
すると、白開襟シャツに国防色のズボン、巻ゲートルの三十がらみの大柄の男が、あっち向きにひろ子のついわきに佇んでいたのが、不意に、大声をあげて、板でも叩くように二言三言まるで意味のわからないことを叫んだ。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
国防色の、チョコレートがかけてある。
— 高祖保 『独楽』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が大切に保管していた古い軍服は、色あせながらも独特の国防色を保っていた。
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彼は無骨なデザインが好きで、キャンプ用品をすべて国防色で統一している。
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「この国防色のリュック、丈夫で汚れも目立たないから登山の時に重宝するんだ」
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ウィキペディア
国防色(こくぼうしょく)は、軍装色のひとつで、青みを帯びた(あるいは緑がかった)茶褐色。1934年(昭和9年)6月に、陸軍省が大日本帝国陸軍の軍服の従来の指定色名「帯青茶褐色」を新たに命名する形で発表し、一般にも国民服などの形で広く用いられた。
出典: 国防色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0