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炭殻

たんがら
名詞
1
標準
(coal) cinders
文例 · 用例
工場が殖え、会社の社宅が建ち並んだが、むかしの鐘ヶ|淵や、綾瀬の面かげは石炭殻の地面の間に、ほんの切れ端になってところどころに残っていた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
冬の間に燃き捨てた石炭殻の堆のほかには、靴のふみ立て場もないほどにクロヴァーが茂って、花が咲きほこっていた。
有島武郎 フランセスの顔 青空文庫
工場が殖え、会社の社宅が建ち並んだが、むかしの鐘ヶ淵や、綾瀬の面かげは石炭殻の地面の間に、ほんの切れ端になってところどころに残っていた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
お千は、それよりも美しく、雪はなけれど、ちらちらと散る花の、小庭の湿地の、石炭殻につもる可哀さ、痛々しさ。
泉鏡花 売色鴨南蛮 青空文庫
まだ木の香のするようなその建物について、裏へ廻ると、じきに石炭殻を敷き詰めたその家の勝手口へ出た。
徳田秋声 足迹 青空文庫
切り拓いた地面に二|棟四軒の小体な家が、ようやく壁が乾きかかったばかりで、裏には鉋屑などが、雨に濡れて石炭殻を敷いた湿々する地面に粘り着いていた。
徳田秋声 青空文庫
そのうちに女は裏の木戸を開けて、ざくざくした石炭殻の路次口から駒下駄の音をさせて外へ出て行った。
徳田秋声 青空文庫
時々近所の門鈴の音が揺れたり、石炭殻の敷かれた道を歩く跫音が、聞えたりするきりであった。
徳田秋声 青空文庫
作例 · 標準
ストーブの底に溜まった炭殻を掃除して、新しい炭を継ぎ足した。
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炭焼き小屋の周りには、使い物にならなくなった炭殻が山積みにされている。
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風に吹かれて炭殻が舞い上がり、せっかくの洗濯物が汚れてしまった。
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