事足る
ことたる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to suffice
文例 · 用例
不自由を常とおもへば不足なし、手が二本あつては私には十分すぎるのかも知れない、一つあれば万事足る生活がよろしい。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
かくして今は鰐淵の手代ならぬ三番町の間は、その向に有数の名を成して、外には善く貸し、善く歛むれども、内には事足る老婢を役ひて、僅に自炊ならざる男世帯を張りて、なほも奢らず、楽まず、心は昔日の手代にして、趣は失意の書生の如く依然たる変物の名を失はでゐたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
して見ると、馬と驢のほかにも、随分物になる種もあるに、馬と驢で事足る上はとて、別段力をその馴養に竭さなんだので、その上野驢や花驢の諸種は、専らその肉を食いその皮を剥がんため、斟酌なく狩り殺さるるから、人さえ見れば疾走し去るのだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
扨邪氣を除く爲め斧で柱を打ちつゝよし/\此内に住む人々は毎も温かで食事足るべしと唱へる」とある。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
・向きあうて湯のあふるゝを(湯田温泉で澄太君と) 風はうつろの、おちつけない若葉も やつと家が見えだした道でさかなのあたま・おもひではそれからそれへ蕗をむぎつつ たどんも一つで事足るすべて 五月五日けさも早起、晴れて端午だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
△……足らで事足る生活……それが私の現在の、そして将来の生活でなければならない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
それは私の目的も多少果たされ、また私の年もようやく老い、同時に学校の仕事も責任が重く忙しくなったりして、弟子の面倒を見る暇もなくなりましたことで、弟子のまた弟子が出来て、子弟の面倒はその方でも事足る時代ともなったので、ひとまず一段落着いたのでありました。
— その後の弟子の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
どこへ往つてもたつぷり金を賭けて、博奕をして、土地の流行の衣服を着て、その外勝手な為払をするに事足る程の金をわたした。
— BALTHASAR ALDRAMIN. KURZE LEBENSGESCHICHTE AUS DEM ALTEN VENEDIG. 『復讐』 青空文庫
作例 · 標準
この説明書を読めば、基本的な操作方法を理解するには事足るはずだ。
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食糧は一週間分確保してあるので、雪で道が塞がっても事足る。
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簡単な返事だけで事足る内容に、長文のメールを送る必要はない。
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