梅暦
うめごよみ
名詞
標準
plum blossoms (as a harbinger of spring)
文例 · 用例
また『春色梅暦』巻之二に「素顔の意気な中年増」ということもある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
例えば『春色梅暦』巻之七に出ている流行唄に「気だてが粋で、なりふりまでも意気で」とある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
『春色梅暦』に藤兵衛の母親に関して「さも上品なるそのいでたち」という形容があるが、この母親は既に後家になっているのみならず「歳のころ、五十歳あまりの尼御前」である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また『春色梅暦』では、丹次郎を尋ねて来る米八の衣裳について「上田太織の鼠の棒縞、黒の小柳に紫の山まゆ縞の縮緬を鯨帯とし」と書いてある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
親戚の家にあった為永春水の「春色梅暦春告鳥」という危険な書物の一部を、禁断の木の実のごとく人知れず味わったこともあった。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
田舎の親戚へ泊まっている間に「梅暦」をところどころ拾い読みした記憶がある。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
それがめずらしく形を現したのは、梅暦の千藤である。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
「傘はお荷物かな」 半七はまた舌打ちをしながら、向う河岸へ渡ってゆくと、その頃の小梅の中の郷のあたりは、為永春水の「梅暦」に描かれた世界と多く変らなかった。
— 海坊主 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
例句