柄鍬
えぐわ
名詞
標準
文例 · 用例
となりのベッドに「エンガチョ」がいるのは、楽しいことではないし、あたりをはばからぬ手塚の放屁は、低い、大人のような音で、ほとんど凶悪とも感じられたが、寮生活の未来を悲観してはいなかった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
サツエイハンイハ、ヒジリバシヨリスイドーバシニイタルソトボリエンガン一タイ。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
○この家、八・四半・六・3だがフロ水道つき、エンガワ一間でひろい。
— 一九三〇年(昭和五年) 『日記』 青空文庫
エンガディン、テュシスから Coire の経由、またはランドカルト・ダヴォスから汽車。
— 白い謝肉祭 『踊る地平線』 青空文庫
宿に帰ると、山寺の本堂のように、しーんと静まりかえった食堂に、相客が二人、オーベル・エンガディンの御百姓で、山ごしにこれから国へ帰ると云う、スウィスなまりも、故郷に近づいたようになつかしかった、ろくに話はわからなかったが。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
サン・モリッツ St. Moritz 独逸墺太利を貫く、イン河の上流は、彼のインスブルックから、間もなくスウィスの国境となって幾百の氷河の水を合わせて、六十|哩に亘るエンガディンの峡谷を形づくっておる。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
サン・モリッツは遠い羅馬時代から、サン・ムレッツァン San Murezzan として知られた、オーベル・エンガディンの山村で、人口千六百と称せられておるが、避暑客をあてにしたホテルが多く、三百以上も寝室をもっているのが少なくないから、村と云っても中々整頓している。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
セガンティニは、ティロールの山を繞らした、ラゴ・ディ・ガルダの北のはずれ、アルコ Arco の村に生まれたのであるが、彼れの故郷よりは雪の多い、オーベル・エンガディンの山を好んで、ジュリエ・パッス Julier Pass からマロヤにながく住んで居った。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫